富士重工業は21年ぶりに全面改良する新型水平対向エンジンを8月末から北米市場に投入する。
国内販売は2011年1月ごろの予定で、総販売台数の4割に高まった米国を優先させた格好だ。
これに合わせ矢島工場(群馬県太田市)では新エンジン搭載車の生産ラインで7月から1割の増産に入った。
同工場の能力増強の検討も始めた。
11年4月からの次期中期経営計画では米国を最重点市場の一つにすると見られ、
新型エンジンの先行投入はその試金石となる。
新型エンジンを搭載するのはスポーツ多目的車(SUV)「フォレスター」。排気量2500ccモデルとなる。
フォレスターは6月の米国販売が前年同月に比べて25%増の7607台となり、過去最高を記録するなど人気車種だ。
現行モデルは07年に販売を開始しており、モデル改良時期と同エンジンの製品化が合致したことも
現地先行販売の理由の一つ。
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0420100708aaaf.html