風ニモマケズ、山ノ高サニモマケズ――。
宮沢賢治が愛した岩手山(2038メートル)で31日、「婚活登山」が行われる。企画する岩手県滝沢村は
「賢治を魅了した絶景は、告白に最高の舞台」と太鼓判を押す。後日、二人が将来を誓い合えば、村長立
ち会いの山頂結婚式で祝福する予定だ。
きっかけは、賢治が旧制盛岡中学時代に、初めて岩手山に登ってからちょうど100年を迎えたこと。
岩手山をアピールしたい柳村典秀村長が、記念イベントとして発案した。
当日は、登山前に同村・柳沢(馬返し)登山口に岩手山神社の宮司を呼び、恋愛成就を祈願。午前
7時45分からスタートし、約2時間かけて、高山植物が多く展望の良い岩尾根の4合目まで登る。
下山後は、登山口のキャンプ場で地元の新鮮な肉や野菜でバーベキューを楽しみ、デザートには
特産のスイカを提供。告白タイムも設け、成立したカップルのうち先着3組を翌1日からの夏祭り「盛岡
さんさ踊り」の特別観覧席に招待する。
柳村村長は「登山やハイキングに興味のある山ガールたちに、雄大な自然を味わいながら恋を見つ
けてほしい」と熱く語る。
参加費は1500円(保険料、食事代含む)。雨天の場合、翌日に順延する。
問い合わせ、申し込みは村教育委員会文化スポーツ課(019・684・2111)。
(2010年7月8日18時00分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100708-OYT1T00234.htm