【銘柄診断】ハニーズは業績向上と来期の再増配期待が株高の背景
■ 商品の品揃えに注力
ハニーズ <2792> は、6日、小幅・減収減益の10年5月期決算を発表。続く、11年5月期は2ケタの増
益見通しで復元増配する。
10年5月期は売上6.2%減、営業利益1.9%減、純益は12.8%減り、配当は年10円(09年5月期は
年20円)へ減配した。同社が属するレディースカジュアル専門店業界は、消費者の生活防衛意識の
高まりとともに、価格訴求の傾向が強まり環境は厳しい。こうした中で、ルームウエアや機能性商品など
シーズンベーシックな商品の品揃えに注力。店舗においても、これまでの品揃え型から提案型へ切り
換えた。こうした効果が堅調な業績につながった。期末の直営店舗数は139店舗。
今期はこうした政策効果がいっそう発揮される。売上は1.1%増の590億円、営業利益22.1%増の
50億円、純益27.9%増の22億 5000万円の見通し。配当は年20円へ戻す予定。予想1株利益は80.6円。
本社は福島県いわき市。
■26週線を上抜いて着実な上昇相場
株価は今年2月に26週線を上抜いて以降、着実な上昇相場。26週線を抜いた時の株価は630円で、
去る6月23日には1230円の年初来高値をつけ、26週線を抜いて買い転換となって以降、95%の上昇。
7月6日の終値は前日比11円高の1165円。消費の厳しい中で、業績の健闘が評価されている。もっとも、
増配して年20円としても利回りはそれほど高くはない。むしろ、かつて、年25〜35円配当を実施していた
ので、業績向上から来期にも再増配期待が株高の背景にあるといえる。PERは14倍強。好調な業績を
評価すればPER20倍の1610円ていどは見込めるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0707&f=business_0707_036.shtml