三洋電機、次世代太陽電池を13年度から量産へ
2010年 06月 15日 17:27 JST
[東京 15日 ロイター] 三洋電機(6764.T: 株価, ニュース, レポート)は15日、
次世代太陽電池セルの量産を2013年度から実施すると発表した。同時に、
10年度中に太陽電池パネル組み立ての能力を年間680メガワットに増強する
計画も発表した。
次世代太陽電池セルの変換効率は23%以上が目標。兵庫県尼崎市にある
パナソニック(6752.T: 株価, ニュース, レポート)のプラズマパネル工場の敷地内での
量産を検討する。計画では、13年度の量産開始だが「できる限りの前倒しを図る」
(前田哲宏執行役員・ソーラー事業部長)として、12年度中の開始も視野に入れる。
現行の三洋電機の太陽電池セルの量産ベースの変換効率は20%だが、
今年度中に21%に引き上げる計画。
三洋電機では、モジュール工程にあたる太陽電池パネルの組み立て能力が
年間375メガワット。これを今年度中に680メガワットに引き上げる。従来計画では
625メガワットだったが、二色の浜工場(大阪府貝塚市)の生産工程の改善のほか、
滋賀工場(大津市)の設備増強で上方修正した。
太陽電池セルの生産は、二色の浜工場と島根県雲南市の島根三洋電機の2カ所で
行っており、年間の生産能力は340メガワット。これを今年度中に600メガワット規模に
引き上げる計画。モジュール生産は、二色の浜工場と滋賀工場の国内2拠点のほか、
海外拠点としてハンガリーとメキシコの2カ所で行っている。ハンガリーの能力は
今年度末までに315メガワットになる予定。
http://jp.reuters.com/article/technologyNews/idJPJAPAN-15830620100615 依頼39