日経平均、年初来安値を更新 終値9439円

このエントリーをはてなブックマークに追加
1依頼68

日経平均、年初来安値を更新 終値9439円
欧州の財政問題を懸念、半年ぶりの低水準に 2010/6/9 15:26

 9日の東京株式市場で、日経平均株価は反落した。大引けは前日比98円81銭(1.04%)安の9439円13銭と、
5月25日以来、約2週間ぶりに年初来安値を更新した。水準としては2009年11月30日(9345円55銭)以来、
約半年ぶりの低さとなる。欧州財政問題への懸念がくすぶり続け、目先の利益を確定する目的などの売りが続いた。

 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会が8日に東欧のブルガリアへ経済統計の調査団を派遣する方針を
示すなど、欧州財政問題の広がりが止まらない。株式市場でも先行き警戒感が強く、手じまい機運が高まった。

 中国政府が所得倍増を目指す方針を検討していると伝わったことも重荷になった。ファストリなど中国を生産拠点と
する日本企業の採算が悪化するとの懸念が台頭。所得水準の向上を通じて「消費地」としての魅力が増すとの見方も
出たが、地合いの悪さにかき消された。

 菅直人政権が正式に発足したが、市場では冷静に受け止める雰囲気が強かった。「円安志向とみられる菅首相だけに
円高に歯止めがかかる」(準大手証券の情報担当者)との期待はあったが、実際の経済運営を見極めたいとの見方が
大勢を占めた。寄り付き前発表の4月の機械受注統計で民間設備投資の先行指標となる「船舶・電力を除く民需」は
前月比で4.0%増加した。市場予想を上回ったが、反応は限られた。(略)

http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C938181E29B8181E3E48DE2EBE2E4E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2