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【嫌儲昆虫同好会】絶滅危惧種カラフトイトトンボ 恵庭の学生が池田で発見
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【恵庭】北海道エコ・コミュニケーション専門学校(恵み野西)自然探索部の学生が、十勝管内池田町の貯水池で、環境省が
絶滅危惧(きぐ)種としているカラフトイトトンボの幼虫を発見した。成虫は道北や道東の各地で見られるが、産地が確認される
ことは非常に珍しく、専門家は「種の保存につながる」と期待している。
環境省レッドリストによると、カラフトイトトンボは欧州から北東アジアの寒冷地に分布。成虫は鮮やかな青と黒で、国内では
道内のわき水のある池などに生息するが、水質悪化などにより個体数が減少している。
発見したのはペットビジネス学科1年の藪越ゆりかさん(23)。5月29日、部活動で希少なトンボがいる同町内の水辺を探す
うちに、貯水池の水際で1匹を見つけた。日本蜻蛉(とんぼ)学会に所属する同部顧問の広瀬良宏教諭(41)が調べたところ、
体長1・5センチで、カラフトイトトンボの特徴である3本の細いしっぽが見られた。
専門家らでつくる北海道トンボ研究会によると、これまで産地として確認されているのは十勝管内音更町と同大樹町、
根室管内別海町の3カ所だけという。
同研究会の平塚和弘事務局長(札幌)は「複数の産地を知ることで幼虫の育つ環境が分かってくるので、種の保存につながる」。
藪越さんは「貴重な幼虫だと後で知った。保護につながればうれしい」と話している。(山田芳祥子)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/sapporo/236068.html