米TechCrunchは複数の関係筋からの情報として、6月リリース予定のiPhone OSの次のバージョンの標準検索エ
ンジンがGoogle検索からMicrosoftのBingに代わるもようだと伝えた。TechCrunchはまだうわさの段階として取り
扱っているが、情報筋の中には実際にこの件でブリーフィングを受けたと語る人や、既成事実として話すGoogle
関係者もいるという。
これまでにもAppleとMicrosoftがiPhoneの標準検索サービスに関して交渉を続けているという情報があり、可
能性はなくはない。ただいろいろな領域でAppleとGoogleの競合関係が取りざたされている中で、iPhoneの標準検
索エンジンを Google検索からMicrosoft Bingに変更すれば、AppleとGoogleの対立がより鮮明になってしまう。
これ以上、対立関係を前面に打ち出すことがAppleにとって果たして得策なのだろうか。
これ以上対立が深まると、GoogleマップやYouTubeなどiPhoneやiPadの目玉機能になっているサービスの利用に
支障をきたす恐れがある。もしそうなってもいいということであるならば、独自の地図のリリースやiTunesの機
能拡充の準備ができているということを意味しているのかもしれない。
標準検索エンジンとは、モバイルsafariの検索エンジンのことだと思われる。ウェブ検索機能を持つGoogle提
供のアプリがAppStoreから削除されることはないと思う。Appleに対する米政府による独禁法関連の予備調査が始
まっている中で、Googleに対する露骨なまでの排除はありえないからだ。Googleとしては、Google提供アプリの
中の検索結果をアプリの中のブラウザで表示することは引き続き可能だろう。
http://techwave.jp/archives/51457430.html