東南新聞網によると、福建省泉州市で公衆トイレを自宅にしてしまった一家がいると報じられ、
話題となっている。中国新聞網が伝えた。
「トイレに3人家族が住み着いている!」と通報した男性は、
「公衆トイレは公共の資源であり、自宅にすることなどできないはずだ」と述べるとともに、驚きの気持ちを述べた。
赤色の瓦屋根の公衆トイレには清掃員の家族3人が暮らしていた。
男性トイレにはありとあらゆるゴミが詰め込まれ、一家は6つの便座が連なる女性トイレに住んでいた。
トイレの洗面台はキッチンと化していたという。
記者が一家を取材したところ、清掃員の女性は
「ここに住んでもう3年になるが、家賃は支払っていない。なぜならここに住むように指示されたからだ」と答えた。
記者の取材によると、一家が住んでいるトイレは泉州市政府の建設プロジェクトの一環として作られたが、
市内の公衆トイレを管轄する環境衛生部門に管理権が移譲されていないことを理由に、
建設プロジェクト指揮部が暫定的な住居として使用させていたという。
女性清掃員は「裕福な人間であれば、トイレに住みたい人間などいないだろう!」
と不満を述べ、公衆トイレは電気も水も通じていないため、炊事はガスで行っているほか、
水や電気が必要なときには外部から「調達」して来ると話した。
また、記者によれば、男性トイレに詰め込まれていたゴミは、
清掃員の家族が街で拾ってきた鉄くずなどで、売りに出すためにためているものだという。
清掃員の女性は、「夫も私も安徽省からやってきた出稼ぎ労働者で、清掃とゴミの販売で月に2000元(2万6000円)ほど稼いでいる。生活は苦しいが故郷の両親と子どもを養い、故郷に家を建てるために節約できる金は節約したいのだ」と語った。
http://news.livedoor.com/article/detail/4791636/