Google は時おり、重要な記念日や著名人の誕生日を祝って、同社の簡素なトップページを華やかに飾
ることがある。同社は21日にも、ビデオゲームの元祖『パックマン』の誕生30周年を記念して、メイ
ン検索ボックスの上部に、実際に遊べるパックマン仕様の Google ロゴを設置した。実に楽しい趣向
だ。
しかし、企業にとっては楽しいどころではない。時間管理ソフトウェアを手がける RescueTime の推
計によれば、このゲームのおかげで、およそ482万時間の勤務時間が浪費されたという。
そう聞くと、生産性が相当なダメージを受けたように思える。しかし RescueTime に言わせれば、こ
の程度ですんだと考えるべきなのだ。というのも、Google は訪問者に対し、このロゴが実際に遊べる
ことを明確にしていなかった。21日の金曜日、Google のサイトを訪れた人の多くはおそらく、パック
マンのロゴに一瞬気を取られはしたが、その下にあった「insert coin」(コインを投入) という、実
際にはお金のかからないバーチャルなボタンは見落としたのではないだろうかと、RescueTime の創設
者 Tony Wright 氏は指摘する。ロゴを利用したゲームは、このボタンを押すことで開始する仕組みに
なっていた。
Wright 氏は、24日付の Blog 投稿で次のように述べている。「ほとんどのユーザーがこれを見落とし
たと私は推測している。実際、このロゴを見た人の75%は、実際に遊べるなどとは考えもしなかった
のではないか。世界はこのことに感謝すべきだ」(なお、このゲームは、Google の検索サイトを開い
て数秒間何もせずにいても起動するようになっていた。)
http://news.livedoor.com/article/detail/4790773/