若手お笑い芸人が通信機器をつめたリュックを背負って家庭用ビデオ片手に世界各地に飛び、
米国発祥の動画サービス「ユーストリーム」で生中継。それを見た有名人らがつぶやくツイッターのメッセージを、
司会者らがスタジオで紹介――。30日(日)午後11時半からTBS系で始まる、ネットと放送を融合した
生放送バラエティー番組「革命×テレビ」の制作発表が24日、東京・汐留のソフトバンク本社で行われた。
司会は雨上がり決死隊(宮迫博之、蛍原徹)と小林麻耶で、ユーストリーム社に出資しているソフトバンクの
初の一社提供番組となるという。中継車やプロ用録音・録画機材、大勢の専門スタッフを必要とした従来の
生放送とは大きく異なるスタイル。ネットとテレビの相乗りが視聴者に受け入れられるかどうかが注目される。
(アサヒ・コム編集部)
番組は「地球同時多発情報SHOW」と銘打ち、毎週国内外の8カ所に芸人を派遣。送られてきた動画の面白そうな部分を
スタジオがその場で選んで放映、同時にツイッターで視聴者の感想も募る。深夜番組でスタジオに呼ぶことが難しい
大物有名人にも、ツイッターでコメントしてもらえるよう段取りを進めているという。
芸人が背負うのは、ユーストリーム社が開発して貸し出す「ライブパック」という防水・耐衝撃性に優れたリュック。
約15キロの中身はパソコン、バッテリー、複数の3G端末を束ねた通信機器などで、バッテリー交換なしで最長3時間の
中継が可能という。 (中略)
番組企画に際しては、2009年1月にUSエアウェイズ機が不時着水した事故で、市民が携帯などで撮影した写真や
動画がネットですぐ流れ、ツイッターが速報や安否確認などに活躍したことがヒントになったという。
ネット上の動画サービスがテレビと競合するかどうかについては「深く考えていない」と荒牧さん。
局内からも特に反対の声は上がらなかったという。「ネットに対していかに防御したところで、
何よりもテレビが魅力的でなければ視聴者は振り向いてくれない。ネットの魅力と手を結び、
荒っぽくてもインパクトのあるものをスタジオに持ってきて面白いものを作りたい」
http://www.asahi.com/showbiz/tv_radio/TKY201005240286.html