楽天;米国「Buy.com」を買収、1400万人の顧客基盤持つ、米国でのEC事業を拡大する考え
2010年05月20日 17:09 JST
【5月20日、さくらフィナンシャルニュース=東京】
楽天(JQ;4755)は20日、完全子会社である米国Rakuten USA, Inc.(マサチューセッツ州)を通じ、
米国Buy.com, Inc.(カリフォルニア州)を子会社化すると発表した。
楽天は、日本におけるNo.1インターネット・ショッピングモールである「楽天市場」等を運営する
総合インターネットサービス企業で、BtoC EC(電子商取引)企業では売上高世界第2位。
「楽天市場」は商品登録数5600万点を超える品揃えと、出店店舗へ提供するECプラットフォーム技術
及びコンサルティング等の運営ノウハウにおいて圧倒的な強みを保有している。
Buy.comは1400万人の顧客基盤を有する米国有数のEC事業者で、良質な商品を低価格で
顧客に提供する点に強みがある。また1,000社以上の企業が商品を出品するマーケットプレイス型の
EC事業も行い、この分野では急成長しており、米国内で有数の地位を占めている。
楽天はBuy.comが保有する既存の顧客ベースを生かし、これまで培ってきたEC事業ノウハウを活用して
Buy.comのマーケットプレイス事業を強化し、同社の事業を新しい形で成長させることに協力していく他、
日米間の商品の相互供給や、楽天グループの様々な事業とのコラボレーションなどを通じて、
米国におけるEC事業を拡大・発展させていく考え。買収は、楽天USAが買収のために米国デラウェア州法の
規定に従い設立した100%子会社である合併準備会社とBuy.comとを合併させる手法で行う。
合併に際し、Buy.com社の株主は合併の対価として現金を受け取り、Buy.comは楽天USAの完全子会社となる。
取得総額は2億5000万US ドルを予定しており、クロージング日は2010年6月末を予定している。
http://www.sakurafinancialnews.com/news/4755/20100520_11