ギャルみこしオーディション、竹の棒担ぎアピール
両端に砂袋の重りがついた竹の棒を担ぎ、アピールする女性=奈良市の東向商店街で
資金難などで2006年から中止されていた奈良市東向商店街の「ギャルみこし」が、
平城遷都1300年を記念して、5年ぶりに復活する。
15、16両日は同商店街でオーディションがあり、定員の20人を大幅に上回る女性約90人が
特技などを披露、参加をアピールした。29日午後、赤い法被姿の女性たちが同商店街などを練り歩く。
ギャルみこしは1980年頃、同商店街のアーケードが新調されたことを祝って始まった。毎年、
商店街にある「東向弁財天」の祭りがある七夕頃に、女性たちが約200キロあるみこしを威勢よく
担ぐ恒例イベントだったが、景気の低迷で資金集めが難航、支援する商店街の人手不足などで
中止されていた。
客らから「今年はないのか」と問い合わせが多く、今年、市内の商店街などで開催される
「まちなか1300年祭」(市中心市街地活性化研究会主催)として復活した。
会場では、商店街関係者2人が審査員を務め、面接に臨んだ女性たちが両端に計3キロの
砂袋を結びつけた竹の棒を担いで力試しをした。その後、志望動機やみこしへの思い、
特技などを述べ、アピールした。オーディションに挑んだ京都府宇治市の会社員間瀬佳苗さん(23)は
「祭りが大好きで、募集を知りすぐに応募を決めた。盛り上がりたい」と意気込んでいた。
オーディションを受けた中には、中止前に参加していた学生や、幼い頃か
あこがれていたという女性もおり、審査員の豊田拓也さん(39)は「人とのつながりができていくのも
みこしの魅力の一つ。本番では見る人だけでなく、担ぎ手が感動の涙を流せるぐらいにしたい」と話す。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100517-OYT1T00478.htm http://www.yomiuri.co.jp//photo/20100517-278746-1-L.jpg 依頼235