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百年間調査するはずだったのに…7年で伐採され盗まれる

2010年5月15日20時52分

 愛知県瀬戸市北白坂町の東京大学愛知演習林で、環境省の事業で、
2003年から100年かけて成長を記録中のサカキ9本(太さ2〜8センチ)が、
伐採されて盗まれたと、15日、同大が発表した。同大は瀬戸署に窃盗容疑で被害届を出した。

 現場は、岐阜県境の三国山から西南方向に広がる同演習林の赤津研究林(745ヘクタール)の南部。
作業所の近くにあり、県道から北に100メートルほど入ったところ。
4月下旬から連休中の犯行とみられる。のこぎりのようなもので根本に近いところを切られ、
幹や枝は現場に残されていた。愛知演習林の沢田晴雄・技術主任(45)は、「サカキは神事に使われるので、
販売目的で葉のついた枝先を切り取ったようだ」と話している。

 盗まれた9本のうち8本は、同省が全国1千地点で自然環境を100年間測定するプロジェクトに参加している地域にある。
6千本に金属タグを付け、幹の直径を毎年測っている。サカキは約900本が測定対象になっていた。

 同演習林長の蔵治光一郎・同大講師(44)は、「生物多様性を保全するため、自然環境データの継続的な収集と蓄積は重要になっている。
COP10(生物多様性条約第10回締約国会議)が名古屋市で開かれる年だけに、残念だ」と話している。
(前川和彦)

http://www.asahi.com/eco/NGY201005150015.html