大手百貨店5社の売上高、12月はそろって1ケタ減
大手百貨店5社が4日までに発表した2009年12月の売上高(既存店ベース、速報値)は、前の年の同月比1〜8%減だった。
セールの前倒しなどで5社そろっての2ケタ減は免れた。ただ通常価格の衣料品や高額品の不振は変わらず、百貨店の苦境は続いている。
三越は8.2%減、伊勢丹は4.6%減、高島屋は7.8%減だった。J・フロントリテイリング傘下の大丸と松坂屋はそれぞれ1.3%、4.8%落ち込んだ。
大手5社の減収幅が1ケタにとどまったのは、リーマン・ショックの08年9月以来、15カ月ぶり。
昨年12月はお節料理などの季節商品が前年並みとなるなど堅調。高島屋が例年は1月の冬物値下げを前倒ししたり、大丸がギフト処分などの特売を展開したりした。
大丸や松坂屋、伊勢丹は一部店舗の増床や閉店セールも売り上げ減少に一定の歯止めをかけた。
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20100104AT1D0407I04012010.html