ヤクルト・一場靖弘投手(27)が17日、埼玉県和光市の清龍寺不動院で初めての滝行を行った。
楽天から移籍した今季は先発ローテの一角を期待されたが、9試合で1勝5敗、防御率7・88。
滝の水で過去の不振を洗い流し、心機一転再出発を誓った。
森田詠龍和尚の「スタート!」という掛け声を合図に、流れ落ちる水の柱に飛び込んだ一場。
「グエッ…」。声にならないうめき声。あまりの冷たさに1回目は30秒程度で音を上げたが、
見守った芽衣子夫人から「駄目じゃん」と励まし?を受けた2回目以降は約2分間も我慢。
最後は自ら「もう一丁!」と気合を入れて滝つぼに立った。
今季は明大の先輩でもある高田監督の期待を裏切った。それだけに一念発起しての滝行。
「最初は冷たくて息ができなかったけど、だんだん邪念が消えた」と紫色になった唇で振り返った。
乃木希典将軍が打たれてから日露戦争に出陣したという由緒ある滝。
一場も効果抜群だった様子で「来季は何とか先発に食い込み、1年通して貢献したいです」と力強く再出発を誓った。
http://www.daily.co.jp/baseball/2009/12/18/0002588674.shtml