福津市立勝浦小学校(吉田善仁校長)の児童が飛ばした風船が愛媛県今治市の農園経営、
渡部功治さん(37)に拾われ、渡部さん一家3人が16日、学校で全児童57人と対面した。
児童は伝統芸能の獅子楽などを披露してもてなし、
渡部さんは「農園に風船をかたどった記念碑を建てる」ことを約束した。
音楽室での歓迎式には渡部さんと妻慶子さん(24)、長男将太ちゃん(1)が参加した。
1〜6年生が写真やイラストで自然、地元民との連携、野菜・米作りなどを紹介。
質問コーナーでは、渡部さんが「農園の広さは東京ドーム(4万6755平方メートル)よりも少し小さい」
「キャベツや白菜、大根、里芋などを作っている」など丁寧に答えた。
風船は11月15日、児童と地元民が校区のまつりの行事で、菜の花の種を入れた紙袋にメッセージなどを
添え300個を勝浦小運動場から飛ばした。渡部さんが風船を見つけたのは11月17日夕方。園内を見回り中、
ニンニク畑で紙袋を見つけた。「勝浦小学校4年1組、花田柚(ゆう)」と連絡先が書いてあり、翌18日、勝浦小に電話した。
花田さんは新型インフルエンザのため、風船飛ばしに参加できなかったが「今治市まで飛んで行ったとはすごい」と驚いていた。
渡部さんは将太ちゃんの誕生を機に「子どもたちに安心、安全な野菜を食べてほしい」との思いが強まり、有機栽培を本格化。
「菜の花の種が入った紙袋を見て温かい気持ちになり、勇気付けられた。
この種で花を咲かせ『幸運の種』にして勝浦小に贈る」と話していた。
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