青森市教委が今月、インターネットの掲示板などを監視するサイバーパトロールを始めた。
悪質な書き込みなどがないかをチェックし、中傷やいじめによるトラブルを防ぐ。
設置から約3週間、問題のある掲示板やブログが見つかるなど、成果が徐々に出始めている。
元々市教委では、05年度から監視を始め、気になる書き込みがあればサイトの管理人に削除を求め、学校に通報してきた。
07年、市内のカラオケ店で中学生ら数人が「お別れ会」を開いた。その後、参加した男子生徒がブログに
「昨日はつまらなかった」と漏らした。それを見た別の男子生徒が、その生徒を殴るという出来事があった。
ただこのケースは、発覚するまで把握できなかった。
08年には女子中学生のホームページに掲載されている日記に「両親を殺す」と記述があった。
この生徒の中学校に通報し、生徒に事情を聴いたところ、家庭内暴力などの事実が明らかになった。
■緊急雇用対策
サイバーパトロールは、モラルの教育に力を入れるために始めた。
市の緊急雇用対策の一環でもあり、パトロール員は臨時職員。男女計2人が平日の午前8時半〜午後5時、
市内の生徒らのブログなどを携帯電話とパソコンで監視する。
書き込み内容に津軽弁がないかもチェックし、県内の生徒がかかわっていないかも見ている。
これまで、問題のあるものも含め、市内の生徒が書き込んだ約300件のブログやサイトを見つけた。
分析して、生徒や親などに対し、有害サイトへのアクセスを禁止するフィルタリングの必要性などを訴えることにしている。
サイト管理人に削除を依頼するまでのケースはまだないという。
■自殺の抑止も
県内では弘前市教委の依頼で昨年12月、弘前大教育学部の学生ボランティアらが
「ネットパトロール隊」を作り、監視や探索をしている。代表を務める同大の大谷良光教授(技術教育)によると、
自殺予告をした県内の中学生を特定し、抑止につなげたこともある。
(ソース省略しました)
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20091023ddlk02040104000c.html