チューリップの香り、ほんのり 砺波の中村さん、ロールケーキ考案
砺波市狐島のフランス料理レストラン「ラ・テューリップ」のオーナーシェフ・中村彰男さん(42)は
チューリップの花びらをケーキ生地やクリームに練り込み、ほのかな香りと味がするロールケーキ
「ちゅーりっぷロール」を考案した。
5月の連休直前からコース料理のデザートに出し、持ち帰り品として販売してきたが、1カ月間で
顧客にも浸透し、「砺波を象徴する人気ケーキになる」と上々の評判になっている。
中村さんは、砺波を代表するチューリップを素材にした食べる特産品を作りたいと、模索してきた。
しかし、チューリップは病気防除のため農薬を使うので、球根を食材に使用することは無理なことから、
花びらをケーキに使うことにし、同市大門の県花卉球根農協に依頼して農薬散布前の赤色の花びらを
購入し、乾燥して保存可能にした。
試作を重ねて商品化した「ちゅーりっぷロール」は、ほどよい香りと、かすかに食感が残るように、
粗めのフレーク状の乾燥花びらをケーキ生地に練り込み、生クリームにも散らした。
さらに海洋深層水の塩を使い、まろやかな甘さを際だたせている。中村さんは「特産チューリップを
おいしく食べてほしい」と話している。
北國新聞
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