二本松に新名物「安達太良カレー」
福島県二本松市と地元観光協会は共同で、地元の新名物として「安達太良カレー」を売り出している。
同市内のホテルや食堂、観光施設でそれぞれ特徴のある味を出していることから、地元食材の使用を
条件に統一名称を付けてアピール。オリジナルの付け合わせも開発した。いまや「国民食」とされる
カレーを前面に、町を売り込む考えだ。
きっかけは、市内の観光ホテルや食堂で出されているカレーが店ごとに味の特徴を持っていること
だったという。これに市と、地元の岳温泉観光協会が注目。統一名称で売り出すことにした。
統一名の使用は米や野菜などの材料を可能な限り地元産にすることが条件で、味付けは店の特徴を
生かす。現在、岳温泉の13カ所と市中心街の1カ所が提供。釜飯風カレーやカレーピザなど個性派
カレーも多い。
市中心部の観光施設「亀谷坂露伴亭」では「スリランカカレー」(500円)が人気。レシピは市内にある
国際協力機構(JICA)訓練所に勤務していたスリランカ人家族から教わったという。かつお節の粉を
ルーに加えるのが特徴。考案者で、露伴亭で働く鈴木博子さん(54)は「訓練所がある二本松ならではの
カレー」と胸を張る。
4月からはタケノコやキクイモ、ナスなど7種類の地元産野菜を使った漬物「七福神漬け」を安達太良
カレー共通の付け合わせとして出している。安達太良カレーの店はさらに増える予定で、市観光課は
「マップや共通チケットも作り、二本松をカレーの町として広めたい」と言う。
2009年05月10日日曜日
河北新報
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