配偶者からの暴力「ドメスティック・バイオレンス」(DV)について、東京都が
男性からの相談内容を分析したところ、4割が女性から「暴力を受けた」と回答
していることが4日、分かった。「甲斐性なし」などの暴言を含む精神的暴力が
9割以上、「殴る」などの身体的暴力が7割以上もあった。
都が、昨年7〜9月の3カ月間に相談窓口「配偶者暴力相談支援センター」、
各保健所に寄せられた男性からの電話相談内容を分析した。
相談件数は56件で、このうち22件(39・3%)が女性から「暴力を受けた」と
回答。内訳をみると(複数回答)、身体的暴力は16件で、「殴る」が7件で
最も多かった。次いで「蹴る」(5件)、「ものを投げつける」(5件)と続いた。
他にも「凶器を突きつける」「首をしめる」などの回答もあった。
精神的暴力は21件で、「怒鳴る」(12件)、「脅す」(12件)が多いほか、
「外出制限」(3件)、「携帯電話のチェック(2件)、「甲斐性なしと言う」
(2件)などがあった。このほか「小遣いを渡さない」といった回答みられた。
東京都の出先機関「東京ウィメンズプラザ」などによると、被害男性の相談内容の中には
「『もっと働け、クズ』などと言葉による暴力を受けた」のほか、「殴られて肋骨
(ろつこつ)を折った」「熱湯をかけられた」などの身体的暴力を訴えるケースも
確認されているという。
そーす
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090404/crm0904041954025-n1.htm