英銀行家の自宅窓や高級車破壊、巨額年金に怒りの声明
ロンドン(CNN) 英スコットランドの中心都市エディンバラで25日、
銀行大手ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)の前経営者の自宅窓ガラスと、
停めてあったメルセデス・ベンツ製リムジンの窓ガラスが割られる事件が起きた。
さらなる犯行を予告するような声明も出されている。
被害に遭ったのは、エディンバラにあるRBS前最高経営責任者(CEO)
フレッド・グッドウィン氏(50)の自宅。
同氏一家は現在この家に住んでおらず、事件当時に人がいたかどうかは不明。
RBSは金融危機で経営が悪化して事実上国有化され、グッドウィン氏は経営から退いた。
しかし年間70万ポンド(約1億円)の年金を
生涯にわたって受け取ることが発覚して強い批判を浴びていた。
AP通信などのメディアには事件後、
「あいつのような金持ちが自分たちに膨大な金を払ってぜいたくに暮らす一方で、
普通の人たちが失業したり貧乏になったり家を失ったりしていることにわれわれは怒っている。
銀行経営者は刑務所行きだ。これはまだ手始めにすぎない」との声明が送りつけられた。
組織名などは書かれていなかった。
米国でも保険大手AIGの巨額賞与に対する批判が高まる中、
従業員に対する殺人予告などの騒ぎが起きている。
同社は従業員に対し、身の安全のため社名を身につけて歩かない、1人で外出しない、
車は明るい場所に停める、不審な人物がいたら通報するなどの注意を促している。
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200903260008.html フレッド・グッドウィン氏の自宅前から撤去されるメルセデス・ベンツ車=エディンバラ
http://www.cnn.co.jp/business/images/CNN200903260007.jpg