中城村の認可外保育園で昨年3月、生後7カ月の男児が保育士によってうつぶせに
寝かされた後に窒息し、その後死亡した事故で、両親が今月21日、これまでの保育
園、保育士に、新たに県を加えた損害賠償訴訟を那覇地裁に起こした。県の調査で
事故当時、保育士らの数が県基準を満たしていなかったことなどから、原告側は県が
指導監督を怠り、危険な保育環境を放置していたとして、「規制権限不行使責任」を
追及する。
両親は同園の経営者と担当保育士を業務上過失致死罪で那覇地検と宜野湾署に
告訴し、受理されている。
県は認可外保育施設指導監督基準に基づき、問題がある施設に改善指導、勧告
を行う。改善されない場合は報道機関を通じて公表し、さらに有害と認められる時は
事業停止、施設閉鎖命令を出すことができる。
2005年以降、県は同園を数回調査しており、保育士の不足などの改善を求めて
きた。事故当時、男児がいたクラスの保育士らの数は、県の配置基準8人(うち保育
士3人)に対し、3人(同2人)だった。
http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-03-24-M_1-029-1_002.html