事故米の不正転売問題で、農林水産省が米穀加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市北区、破産手続き中)など4社に対し、「工業用のりの原料として利用する」という契約に違反したなどとして、計約2億1810万円の違約金を請求していたことが10日わかった。
請求は先月26日付。
請求額は三笠が約652万円、でんぷん製造会社「島田化学工業」(新潟県長岡市、廃業)が約124万円、接着剤製造会社「浅井」(名古屋市瑞穂区、経営破綻(はたん))が約7344万円、肥料製造会社「太田産業」(愛知県小坂井町)が約1億3689万円。
同省によると、業者との売買契約書に基づく違約金の算定方法は、2007年5月22日までは政府売り渡し額の0・3倍としていたが、23日から主食用として転売した場合の額と政府売り渡し額の差額の1・3倍に変更されたという。
03年度以降で不正転売が確認された量は三笠フーズ約1196トン、太田産業約876トン、浅井約862トン、島田化学工業約232トンの順で、
三笠が最も多かったが、三笠との契約はほぼすべてが07年5月以前に結ばれていたため、三笠への請求額が少なくなったという。
4社のうち太田産業を除く3社は破産などで違約金の回収が困難とみられるが、同省では「債権者として回収に努めたい」としている。
違約金の納付期限は17日。
(2009年3月10日19時49分 読売新聞)
ソース
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090310-OYT1T00862.htm?from=main4