歩けぬはずが歩いていた…障害程度偽り受給、札幌市が告訴
札幌市は25日、障害程度を偽って介護給付金を不正受給したとして、詐欺容疑で札幌手稲署に告訴した。
告訴状などによると、男性は1991年に肢体不自由が認定され、身体障害者手帳1種2級が交付された。
95年には障害者手帳が歩行不可能な最重度の1種1級となり、障害者自立支援法の障害程度区分で2番目に重い区分5に認定された。
しかし、昨年8月に男性が歩いて帰宅するところを市職員が目撃し、障害が偽装であることを確認した。
市は11月に障害者自立支援法に基づき、追徴加算金を含む介護給付費約5600万円の返還を求めたが、男性は返還しなかった。
このため、市は職員が最初に男性の自立歩行を目撃した後は不正と判断。障害者自立支援法に基づく介護給付費(重度訪問介護)
の支給が始まった2006年10月から08年7月までの22か月分の約706万円がだまし取られたとして告訴した。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090225-OYT1T00449.htm