多発する振り込め詐欺事件の発生を防止しようと、延岡地区防犯協会と延岡署は1日から、旅行券などが当たるクイズ形式の
啓発キャンペーンを始めた。今月の同詐欺撲滅月間に合わせた企画で、県警生活安全企画課は「全国的にも珍しい取り組みでは
ないか」としている。
振り込め詐欺の手口は大きく分けて、オレオレ詐欺と架空請求詐欺、融資保証金詐欺、還付金詐欺の4種類あり、高齢者を中
心に被害が相次いでいる。県警によると、県内で昨年発生した同種詐欺事件は210件に上り、被害額も約1億8980万円と
過去最悪だった。延岡署管内では昨年35件発生し、被害額は約1350万円。いずれも被害件数が一番多かったのは、融資保
証金詐欺だった。
今回の取り組みは「振り込め詐欺撲滅クイズ」と名付け、市民に詐欺の手口を4種類答えてもらう内容。〈1〉オレ○○詐欺
〈2〉○○請求詐欺〈3〉○○保証金詐欺〈4〉○○金詐欺――の○部分を埋め、言葉を完成させる。
クイズは延岡市在住の人が対象。はがきに住所、氏名、年齢、電話番号、クイズの答えを記入し、〒882・8686延岡市
東本小路2の1、延岡市役所内延岡地区防犯協会「振り込め詐欺撲滅クイズ」係へ郵送する。
正解者の中から抽選で、3万円相当の旅行券(1人)や1万円相当の旅行券(4人)、防犯グッズ(50人)をプレゼントす
る。事業費の総額約10万円は防犯協会が全額負担した。締め切りは2月28日(消印有効)。
同署は「犯罪の手口は年々巧妙化している。どんな手口があるか知ってもらうことが防犯につながる」と話している。問い合
わせは防犯協会(0982・22・7039)へ。(甲斐也智)
ソース
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20090201-OYT8T00664.htm