http://www.kanaloco.jp/images/uploads/p090121l01.jpg JR御殿場線の山北駅=写真=が二月一日、開業百二十周年を迎える。今は一時間に
一、二本しか停車しない同駅だが、明治〜昭和初期は東海道線の要衝として繁栄し、
大勢の国鉄職員も住んでいた「鉄道のまち」だった。当日は国鉄OBも往年の制服姿で駆け
つけ、記念式典を開く。
同駅は一八八九年二月一日に開業。当時、東海道線の国府津―沼津間は現在の
御殿場線のルートを走っていた。箱根の急勾配を越えるため、機関庫が設けられていた
同駅で列車に機関車が増結された。一九三四年に丹那トンネル(静岡県)が開通すると
東海道線は国府津―小田原―沼津間にルートが変わり、山北駅は御殿場線の駅となった。
六八年には全線が電化した。
また、就職先としても国鉄は人気を集め、昭和初期の最盛期には同駅には六百人以上
が務めていたという。
節目の年を盛り上げようと、記念式典に向けて町やJR東海関係者、国鉄OBらが実行委
を結成した。町は約三十万円を助成金として負担。当日は記念入場券の台紙五百枚の無
料配布などを行う。蒸気機関車などを撮影した鉄道写真や鉄道模型も展示。「父親が国鉄
職員だった」という縁で、同駅近くの豆腐店はいなりずしを無料で振る舞う。
記念式典は午前九時半から。問い合わせは、町産業観光課電話0465(75)1122。
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