人気テレビ番組「ウルトラマン」シリーズの演出などで知られる映画監督で演出家、
実相寺(じっそうじ)昭雄さん(1937〜2006)の遺品計1237点が22日、自宅兼
書斎があった川崎市に寄贈された。
来年末には、さらに数千点の資料も寄贈される予定で、同市は遺品や資料を整理し、
中原区の市民ミュージアムで展示する。
寄贈を申し出た妻で女優の実相寺(原)知佐子さん(72)は「膨大な資料をどうしようかと
思っていた。散逸しなくて済むのは幸せ」と話している。
寄贈された遺品には、写真フィルムやビデオ、シナリオ台本のほか、実相寺さん直筆の
怪獣水彩画や、構想のスケッチ付き雑記帳、日記や愛用カメラ、眼鏡も。
また、ウルトラ怪獣のデザイナー、成田亨さんが描いた貴重な怪獣ジャミラの原画
(縦約73センチ、横約52センチ)もある。
実相寺さんは早稲田大卒。1959年に東京放送(TBS)に入社し、「ウルトラマン」
「ウルトラセブン」などを演出。退社後の88年に映画「帝都物語」を監督して日本初の
ハイビジョンを導入、オペラも演出するなど多才ぶりを発揮。
2006年11月29日に胃がんのため69歳で死去した。
怪獣ジャミラの貴重な原画を見せる故実相寺監督の妻・知佐子さん(川崎市役所で)
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20081223-420502-1-L.jpg ソース
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20081223-OYT1T00097.htm