宿敵マイクロソフトと和解するほど落ちぶれたサン・マイクロ「この世の終わりだ、犬と猫が仲良くなる」

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【誤算の研究】サン・マイクロシステムズ

<中略>

宿敵マイクロソフトと和解

 そんな宿敵のマイクロソフトと、サンが昨年4月に和解したことが、最近マクネリーの舌鋒が
鋭くない一番の原因だ。サンにとってコペルニクス的な戦略転換だった。「ついに、この世の終わりが来た。
このままでは犬と猫も仲良くなるかもしれない」。コンピューターの業界誌である米イーウィーク誌のコラムニストは
、記事でこう驚きを述べた。両社は和解と同時に包括提携し、お互いの製品サポートと技術の相互利用も発表した。

 「あらゆる企業がマイクロソフトとサンの技術を利用している。両社の提携はそれぞれの顧客企業にとってメリットがある」。
マクネリーは強調する。しかしサンの和解の目的はどう見てもほかにあった。サンはマイクロソフトから独禁法問題、
特許侵害問題、技術使用料などの名目で合計19億5000万ドル(約2048億円)を受け取ることになったからだ。

 「カネのために、長年忌み嫌ってきた敵の軍門に下った」。周囲からそう言われても反論することは難しい。
「社内でもまさか(マイクロソフトと手を組むとは)という驚きはあった」。サンの日本法人専務で営業統括本部長の
末次朝彦は打ち明ける。プライドをかなぐり捨てて、サンがマイクロソフトと手を組んだ背景には、
IT(情報技術)バブルの崩壊以来、業績の低迷が深刻で危機が続いていることがある。

 ほかに選択肢がないほど、サンは瀬戸際に追い込まれていた。バブル崩壊後の2002年6月期に5億8700万ドル
(約616億円)の最終赤字に転落、さらに翌6月期には34億2900万ドル(約3600億円)という巨額の赤字を計上した。
売上高の減少はほぼ止まったものの、2004年6月期も最終赤字だった。

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2 番組の途中ですがアフィ禁止です
犬猿ではないんですね