世界的な秘密結社「フリーメーソン」を名乗り、製粉最大手の「日清製粉」(東京都千代田区)の取引先に虚偽の
ファクスを送って同社の信用を傷つけたとして、警視庁組織犯罪対策3課は4日、信用棄損の疑いで、いずれも無職
の61歳と58歳、36歳の男3人を近く書類送検する方針を固めた。秘密結社を名乗って企業をゆするケースは珍しい
という。
調べでは、3人は6月下旬、フリーメーソンなどを名乗って、丸紅や山崎製パンなど日清製粉の取引先に「不正が
あることが判明した」「国際的に不正をただす」「全世界のフリーメーソンを通じて糾弾する」などとする内容のファクス
を送信。虚偽の風説を流して同社の信用を傷つけた疑い。
3人は以前、日清製粉の関連会社を懲戒免職となった知人を通じ、日清製粉とかかわりを持つようになったという。
ファクス送信の直前には同社を直接訪れ、書面を手渡そうとしたが断られていた。送信された文書には現金を直接
要求する文言はなかったが、警視庁は同社の信用を傷つけるものだったと判断した。
調べに対し、3人は容疑を認め「フリーメーソンだった知り合いがいた。名前を使ったら、(同社から現金の提供を
受けるなど)うまくいくと思った」などと供述している。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/081205/crm0812050125001-n1.htm