【カイロ13日共同】エジプトなどのイスラム法学者が、夫に暴力を振るわれた妻に
やり返すことを認める宗教見解(ファトワ)を出し、話題となっている。
男性優位のアラブ社会で、夫のドメスティックバイオレンス(DV)が問題化していることが背景にある。
エジプト紙アルマスリ・アルヨウムによると、イスラム教スンニ派の最高権威機関アズハルでは、
アブドルハミド・アトラシュ師が「妻は自分の身を守るために、夫を殴り返す権利がある」とのファトワを出した。
サウジアラビアの宗教指導者は、むちで打たれたら、むちを使うなど「同じやり方」で仕返しできると発言。
トルコの法学者は、DVを受けている妻に「柔道や空手」などを習うよう勧め
「1発殴られたら2発殴り返すのは権利」と述べた。
2000年の国連児童基金(ユニセフ)報告書によると、
エジプトでは妻の約35%が夫から暴力を受けている。
http://www.kitanippon.co.jp/contents/kyodonews/20081113/365504.html