富士山登山で手当て 502人
ことしの夏山シーズンの登山者が過去最高を記録した富士山では、
登山途中にけがをするなどして、救護所で手当てを受けた人も502人と、これまでで最も多くなりました。
富士山の8合目には、夏山シーズンの間、ふもとにある山梨県富士吉田市と山梨大学の医学部附属病院などが救護所を設け、
登山途中にけがをしたり、体調が悪くなったりした人たちの診療に当たっています。
ことしは、診療を行った7月中旬から8月下旬までの39日間で、手当てを受けた人があわせて502人に上りました。
これは去年より52人多く、平成14年に救護所が設置されて以降、最も多くなりました。
症状別にみますと、高山病が最も多く疑いのある人も含めると324人で全体の64%を占めました。
次いでねんざや打撲、筋肉痛が43人、すり傷や切り傷が22人となっています。
富士山では、ことしの夏山シーズンの登山者が去年より5万人あまり増えて、過去最高の24万7066人に上りました。
富士吉田市は、準備が不十分なことに加えて無理な登山計画が救護所の利用が増えたことが一因になっているとみて、
旅行会社などにゆとりのある旅行計画を立てるよう呼びかけています。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10015028281000.html