民主党の前田雄吉衆院議員(比例東海)は15日夜、国会内で小沢一郎代表と会談し、
業務停止処分を受けたマルチ商法業者から講演料を受け取っていた問題で「党に迷惑をかけた」として、
党籍を離脱し、次期衆院選での公認も返上する方針を伝えた。「国会議員の職は続ける」としており、
次期衆院選での対応も現時点では決めていないという。
前田氏はこれに先立って記者会見し、講演料を受け取っていた問題について「(業務停止となることは)
予想できなかった。3社からの講演料計210万円を14日に返金した」と釈明。「後ろめたいことはなく、
胸を張って生きていく」と述べ、議員辞職や離党、次期衆院選での公認返上の意向がないことを示していた。
前田氏は14日夜にも小沢氏に呼ばれ、都内の小沢氏の個人事務所で事情聴取を受けた。
小沢氏は「他に献金はないか」などと確認した後、前田氏に対し「(対応は)自分で考えろ」と指示したという。
関係者によると、党幹部は前田氏の問題に関して同日の段階で「厳しい対応が必要だ」として
公認取り消しを含めた対応を検討しており、これを受け前田氏が決断を迫られたものとみられる。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20081016k0000m010151000c.html