排除勧告企業から献金=首相代表支部、5年で150万円
麻生太郎首相が代表を務める「自民党福岡県第8選挙区支部」が
2003年から07年までの5年間に、独禁法違反事件で排除勧告を受けた
石油化学メーカー「トクヤマ」(山口県周南市)から計150万円の献金を
受けていたことが30日、分かった。
政治資金収支報告書や同社によると、献金は毎年30万円ずつ。
首相の地元事務所(福岡県飯塚市)は「適正に献金を受け、処理している」としている。
同社は01年5月、合成樹脂の価格カルテルをめぐり、
公正取引委員会から独禁法違反(不当な取引制限)で排除勧告を受けた。
公取委は昨年8月、違反を認定する審決を出したが、
同社は審決取り消しを求めて東京高裁に提訴し、係争中。
このほか同支部は、国立病院の医療機器納入をめぐる汚職事件で
今年8月に社長が逮捕された「ヤマト樹脂光学」(東京都千代田区)
=破産手続き中=から、04−07年の4年間に計130万円の献金を受けていた。(了)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2008093000533