保険金不払いの大手生保 自民献金 軒並み増 “見返り”は銀行窓口販売解禁
巨額の保険金不払いで問題になった大手生命保険(生保)会社8社が、2007年に軒並み
自民党への献金額を増やしていたことが、同年の政治資金収支報告書で明らかになりました。
最高は、生命保険協会の会長企業だった日本生命。保険金不払い問題で社長が国会に
参考人として招致・追及されています。前年より318万円増の1713万円を献金しました。
金融庁は07年2月、国民の批判を受け、生保業界に保険金不払いの報告を要求しました。
同年12月に生保が金融庁に提出した報告書によると、生保37社は、5年間(01―05年度)に
合計約135万件、約973億円もの保険金不払い、支払い漏れをしていました。
金融庁は今年7月、大手生保10社にようやく業務改善命令を出しました。
今回の政治資金収支報告書は、まさに生保が国民から批判を受けていた時期のものです。
行政処分を受けた10社のうち、自民党に長年、多額の献金を続けている7社の
保険金不払いの合計は5年間(同)で697億5100万円。
この7社は、保険金不払いを続けていた5年間に
自民党に合計2億387万円(04年に明治生命と安田生命は合併)もの献金をしていました。
生保業界は、昨年12月、「銀行窓口での保険販売の全面解禁」を実現。
事実上の“見返り”を得ています。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-09-14/2008091402_02_0.html