古賀選対委員長が来道 新人擁立区テコ入れ 民主攻勢に危機感
自民党の古賀誠選対委員長は23日、次期衆院選で新人候補を擁立する
道内三つの小選挙区を駆け足で訪問した。次の総選挙で自民党の苦戦が予想される中、
とりわけ道内選挙区は厳しいとの認識が党内に広がっており、
選挙責任者自らテコ入れを図る姿勢を示して地元関係者の奮起を促した。
「道路、港湾の整備、第一次産業の課題にお手伝いさせていただきたい」。
古賀氏は苫小牧市のホテルで開かれた党道9区支部(胆振、日高管内)の政経セミナーで、
同区に擁立する川畑悟氏を紹介しつつ、道内の社会資本整備に尽力する考えを強調。
地元首長や経済界からの陳情も公開の場で受け、民主党の鳩山由紀夫幹事長のおひざ元で、
与党の政策実行力をアピールした。
次の総選挙について、自民党内の見方は厳しい。
選対幹部は「いま解散したら、現有の半分近い150議席に惨敗する。
道内12の小選挙区で当選が1人ということもある」との分析さえ口にする。
民主党の小沢一郎代表は道内の小選挙区で全勝して「政権交代」の足がかりにしようと狙い、
7日に道内入りした。古賀氏の道内巡りには、小沢氏への対抗意識がにじんだ。
危機感を背景に、道内選出の自民党有力議員も選挙区回りを強化する。
中川昭一元政調会長(11区)は23日、帯広市で後援会の会合に出席。
武部勤元幹事長(12区)は24日、利尻島でのサイクリングに参加する予定。
町村信孝官房長官(5区)も公務の合間を縫って、31日に地元入りする予定だ。
自民党は7区(釧路、根室管内)、8区(渡島、桧山管内)が空白区のままで、
態勢づくりの遅れも否めない。古賀氏は道内選挙区について「悩みの種」とぼやき、
対策に頭を痛めている。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/113539.html