★福田自民を揺さぶる太田・公明の「政権維持」戦略
来月召集の臨時国会に向け、福田グズ内閣への公明党の揺さぶりが一段と強まっている。
召集日・会期に始まり、補正予算規模、新テロ特措法などで、自分たちに有利になる要求を
次から次へと押し付けているのだ。
弱腰の福田は突っぱねることができず、「ほぼ言いなりの状態」(政界関係者)。
このままでは太田公明の好き勝手し放題になる。来年の都議選を睨み、
年内解散にこだわる公明はこの先、福田への圧力を一段と強めてくる。
北側・公明幹事長が麻生・自民幹事長と再三会談を重ねた結果、臨時国会召集日である
程度妥協を引き出した公明。支持者からの突き上げが強い補正予算では、定額減税をはじめ
規模でも相当突っ込んでくるのは確実だ。最大の焦点は、新テロ特措法である。
「選挙で不利になる新テロ特措法は絶対にのめないから、福田が再可決の方向性を見せたら、
“閣外協力”や“選挙協力はできない”といった“脅し”をかけてきますよ」
(政治評論家・小林吉弥氏)
口先だけではない。福田内閣の支持率が低下したら、連立解消も考えているようだ。
麻生の側近といわれる甘利前経産相が先日TVで「支持率が20%を切ったら党内から
態勢立て直しの声が出てくる。党内合意が得られるのは麻生幹事長だ」とブチ上げたが、
支持母体の創価学会や公明もこのあたりを目安にしているとみられる。
「公明は、福田に揺さぶりをかける一方で、さまざまなルートで民主にもアプローチしています。
福田の支持率が20%を切り、次の総選挙で自民の惨敗濃厚が見えてくれば態度を変えてきますよ。
福田自民に見切りをつけ、民主に相当な票を流すとみて間違いない。
ある関係者は“民主との連立、閣内協力も視野に入れている”と漏らしていましたからね」(与党関係者)
さらに、こんな話も流れている。
「7月以降、福田政権に対する公明党のスタンスが明らかに厳しくなった。その変化は、
組織上層部が福田べったりだった太田を牽制したからといわれています」(前出の与党関係者)
福田自民を揺さぶりつつ、民主党にも秋波を送る。
政権にすがりついていたい公明党らしい戦略だ。
http://netallica.yahoo.co.jp/news/46074