日本相撲協会 若ノ鵬を解雇
大相撲の幕内力士、若ノ鵬が大麻を隠し持っていたとして逮捕された事件で、
日本相撲協会は21日に臨時の理事会を開き、若ノ鵬を解雇処分にしました。
また、師匠の間垣親方については、協会理事の辞任を了承しました。
ロシア出身で間垣部屋の前頭筆頭、若ノ鵬は大麻草を含むたばこを隠し持っていたとして逮捕されました。
これを受けて相撲協会は21日午後、東京・両国の国技館で臨時の理事会を開きました。
理事会は、若ノ鵬が相撲協会の信頼を損ねたことなどから、理事会の処分としては最も重い解雇処分としました。
日本相撲協会には現役力士の解雇の記録が残っておらず、きわめて異例だということです。
一方、間垣親方は事件の責任を取って相撲協会の理事を辞めたいと、みずから申し出ました。
理事会はこれを了承し、間垣親方は10年余り務めた理事を辞任しました。
日本相撲協会の北の湖理事長は「あってはならないことが起き、残念です。若ノ鵬個人の問題で終わらせるのではなく、
協会全体で二度と起きないように考えていかなくてはいけない」と話していました。
また、間垣親方については「理事を辞めると決意したことは、重く受け止めなければならない」と述べ、処分は行わない考えを示しました。
理事を辞任した間垣親方は「若ノ鵬の解雇は当然の処分で、相撲協会や世間にご迷惑をお掛けしました。
わたしの監督不行き届きで、まことに申し訳なく思っています」と謝罪しました。
そのうえで「部屋の師匠として、今まで以上にけいこ場に顔を出し、力士のふだんの生活も徹底して教育していきたいです」と話しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10013625921000.html