10日午前3時25分ごろ、沖縄県石垣市の尖閣諸島・魚釣島南約10キロの領海内(東シナ海)で、
鹿児島海上保安部(鹿児島市)の巡視船「こしき」(966・22トン、堤信行船長ら32人乗り組み)と、
台湾の遊漁船「聯合(れんごう)號(ごう)」(16人乗り組み)が接触した。
遊漁船は右舷中央部が破損して浸水、約1時間後に沈没した。
乗組員全員は巡視船に救助されたが、1人が軽いけが。
巡視船は石垣港に入港し、第11管区海上保安本部(那覇)が両船の乗組員から事情を聞いている。
11管と第10管区海上保安本部(鹿児島)の発表によると、10日午前3時ごろ、
領海内を警備していた巡視船がレーダーで不審な船を発見。
確認のために近づくと、ジグザグ航行を始めたため巡視船が右後方から追跡中、
遊漁船が急に右に進路を変え、巡視船の船首左側と遊漁船の右舷部が接触したという。
魚釣島周辺はマグロなどの好漁場で知られている。
領海警備は11管や全国の海上保安本部の巡視船などが船団を組んで行っている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080610-OYT1T00165.htm