東証1部上場の映画館経営会社「スバル興業」(東京都千代田区)に対し、株主総会協力
の見返りに利益供与を要求したとして、警視庁組織犯罪対策3課と丸の内署は7日、港区芝
4、総会屋、小森征夫容疑者(65)を会社法違反(利益供与要求)容疑で逮捕した。
調べでは、小森容疑者は株主総会出席に必要な同社株を保有したうえで、07年12月2
1日と08年4月23日の2回、スバル社応接室で、社長室次長らを「総会では1時間でも2時間でも質問するぞ」と脅し、
右翼団体の歴史を描いた写真集の購入を要求した疑い。
総会の警戒のため巡回していた警察官に3月下旬相談し発覚した。容疑を認めているという。
スバル社の総会は4月25日に開かれ、小森容疑者は出席したが、妨害行為はしなかったという。
大手都市銀行から、偽造キャッシュカードで被害を受けたことを理由に
補償金名目で約600万円を脅し取ろうとしたとして恐喝未遂容疑で逮捕、起訴され、
服役したが07年9月の出所後すぐに同社など6社の株を保有した。【鳴海崇、杉本修作】
毎日新聞 2008年6月7日 20時08分(最終更新 6月7日 22時08分)
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080608k0000m040057000c.html