スレタイ じいちゃんが残した古いコップが紀元前の品と判明 なんか変な顔が描かれています
英国ドーチェスター(CNN) 英国ドーチェスターの競売会社デュークスで5日、小さな金のカップが10万ドル(約1050万円)で落札された。
出品したジョン・ウェバーさんによると、古物商だった祖父が残したものだったが、つい最近まで価値を知らなかった。
大英博物館に問い合わせて詳しく調べたところ、紀元前400─300年前のペルシャ製だったことが判明。高値がついた。
カップは高さ約5.5センチで、ローマ神話の神「ヤヌス」が両側に彫られている。ヤヌスは門と扉の神で、常に未来と過去を同時に見ており、
前後に顔が2つあることで知られる。カップにも前後に顔が2つあり、たばねた髪と、頭上にはヘビが描かれている。
現在70代のウェバーさんの祖父ウィリアム・スパークスさんは、1930年代に英南西部サマセットで鉄関連の販売業を始めた人物。ウェバーさんの記憶によれば、この金のカップと一緒に、2つのカップもあったが、1930─40年代に競売にかけたという。
ウェバーさんは祖父からさまざまな品を受け継いだが、その多くが真ちゅうやブロンズ製だったため、特に価値があるとは思い付かず、
ずっとしまって忘れていたという。
ところが引っ越しをきっかけにしまってあるカップを見直したところ、金製だと気付いて、大英博物館に送付。
専門家の勧めに従って詳細な鑑定を受けたところ、オクスフォード大学の分析で、紀元前のペルシャ、アケメネス王朝時代のものと判明したという。
落札者は明らかになっていない。
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