日本ビクターは26日、記録メディア事業を分社し、太陽誘電に新会社株式の65%を売却すると
発表した。映画などのDVDソフトを製造する大和工場(神奈川県大和市)はマンション分譲の日
本綜合地所に115億円で売却する。今回の売却で事業・資産の整理はほぼ一巡。今後は10月
のケンウッドとの経営統合を控え、残る事業の収益拡大が課題となる。
ビクターは7月1日付で記録用DVDや磁気テープなどを手掛ける100%出資子会社、ビクター
アドバンストメディア(東京・港)を新設する。従業員は119人。ビクターは10月1日に新会社株式
の65%を太陽誘電に売却し、新会社は太陽誘電の傘下に入る。売却額は今後詰める。
売却後もビクターは自社ブランドでDVDやテープの販売を継続する。記録メディア事業の主力
工場である水戸工場(茨城県水戸市)はDVDの生産を太陽誘電に順次移管し、磁気テープの
生産は続ける。
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20080526AT1D2607Z26052008.html