【依頼スレ 201】
在外被爆者に対して「出国したら被爆者援護法の適用外」とした
旧厚生省通達「402号通達」は違法として、韓国、米国、ブラジルなどの在外被爆者は22日、
国などに1人当たり100万円の慰謝料を求める集団訴訟を今夏にも起こすことを決めた。
原告は最終的に300人を超すとみられる。国境を越え複数の在外被爆者が集団訴訟を起こすのは初めて。
最高裁は昨年11月、在韓被爆者に慰謝料を支払うよう国に命じた判決を出し、
これを受けて多数の在外被爆者が連絡を取り合い結束。
22日には在ブラジル原爆被爆者協会の森田隆会長(84)が来日し、
厚生労働省の担当者と交渉して最高裁判決が認めた慰謝料を全在外被爆者に支払うよう求めた。
しかし、同省側は拒否。森田会長らは「多くの在外被爆者が受けた苦しみを広く知ってもらうべきで、
支払いが認められないなら提訴」と事前に決めていたため、提訴に踏み切ることを決めた。
今後、弁護団の結成など訴訟準備に入る。原告は、402号通達が廃止された03年までに
被爆者健康手帳の交付を受けた在外被爆者で、大阪、広島、長崎の3地裁に分かれて提訴する。
在外被爆者支援連絡会の平野伸人共同代表(61)は「402号通達は長く在外被爆者を苦しめた。
日本政府に放置された人たちの尊厳を回復する重要な訴訟だ」と訴えている。
厚労省によると、被爆者健康手帳を持つ在外被爆者は韓国約2890人、
米国約970人、ブラジル約160人など、35カ国に約4280人いる。
http://mainichi.jp/select/world/news/20080523k0000m040165000c.html