野草サミット:水辺の野草を守ろう 県東部の環境保護14団体が来月、宮代で /埼玉
「生態系維持のバロメーターとなる水辺の野草を守れ」。県東部の環境保護団体が一堂
に会する「第2回野草サミットin宮代」が6月1日、宮代町を流れる姫宮落川(ひめみ
やおとしかわ)周辺である。10団体が集った第1回(06年10月)を上回る14団体
が参加を決めている。野草の宝庫である河川の自然破壊が進む現状に警鐘を鳴らし、その
生息環境を守るための方策を探る。
サミットは久喜、春日部、越谷、草加、杉戸、宮代などで自然保護や河川浄化に取り組
む「古利根・中川環境ネットワーク」(藤田勝夫代表幹事)と財団法人県生態系保護協会
が、情報の共有化や活動の連携を狙って呼び掛けた。今回は新たに羽生、騎西、幸手、大
利根などから5団体が参加する。
テーマは「水辺の野草が消えていく」とした。藤田代表は「県東部は平地が多いため開
発が進み、県内で最も緑の少ない地域。その中で川や湿地の水辺は唯一残された自然だが、
河岸工事や水質汚染で環境が悪化しつつあることに焦点を当てたい」と話す。
ネットワークなどの調査では、工事で土壌が掘り返された後は、オオブタクサなど繁殖
力の強い外来植物がはびこる一方、県レッドデータブックで絶滅危惧(きぐ)種に指定さ
れているオオアブノメや準絶滅危惧種のカワヂシャなどの希少植物は激減しているという。
サミットは2部構成。第1部は午前9時15分、宮代町山崎の農園「新しい村」に集合。
高野徹・県自然学習センター総括主任を講師に、自然の姿が残る姫宮落川の河畔や雑木林
を抱える山崎山などを歩き、野草の生育状況を観察する。
(以下略)
http://mainichi.jp/area/saitama/news/20080517ddlk11040229000c.html