中国・四川大地震を受け、台湾の対中国政策を管轄する行政院(内閣)大陸委員会の
陳明通主任委員は14日、台北市内で臨時の記者会見を行い、
被災地に計20億台湾元(1台湾元は約3・41円)の緊急支援を行うと発表した。
陳水扁現政権は中台の直行便を基本的に認めていないが、人道的な見地に立って15日、
貨物便2機を台北・桃園国際空港から被災地に近い四川省の成都空港まで、直行を臨時許可する。
今月20日の政権交代を控え、馬英九次期総統は13日、個人として20万元を被災地に寄付すると発表。
厳しい対中姿勢を取る陳政権に対中支援を呼びかけてきたが、
現地では台湾人2人の死亡も確認されるなど人的被害が拡大する中、
政権としても政治決断に踏み切ったとみられる。
陳主任委員によると、支援は2段階に分け、第1段階で米2000トンと現金7億元を支援。
第2段階では公務員の1日分の給与2億元と民間から10億元分の寄付金を募り、
計12億元を送る方針だ。現金による対中支援は異例だが、中台両岸当局は現在、
民間窓口や紅十字会などを通じて振り込みを実現する方向で協議を進めているという。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080514/chn0805142159024-n1.htm 依頼@267