・北京五輪聖火リレー騒動に便乗したいたずらか。出発式会場を18日に辞退した善光寺
(長野市)に心ない落書きが見つかった。
騒動のさなか、国宝・本堂を傷つけられた地元の人たちや、訪れた参拝客は憤りの声を
上げている。一方、国宝・重要文化財へのいたずらは年々、増えており、完全な警備は
困難なのが実情だ。
花見シーズンと週末が重なり、20日の善光寺には、県内外から大勢の観光客が訪れていた。
毎年花見に来るという群馬県館林市、会社員金子博さん(67)は「辞退への抗議の意味とは
考えにくいが……。善光寺のような歴史のある建物に落書きする人がいるなんて信じられない」
と憤慨。茨城県ひたちなか市から来た会社員岡崎清さん(55)も「辞退の後なので警備をもっと
強化すべきだったのでは」と話した。
参道で土産物店を営む男性(48)は「ここで生まれ育ったが、こんなことは聞いたこともない。
今回のリレー騒動に便乗してやっているのなら許せない」と語気を強める。
善光寺に近い長野商業高校1年の原田みずほさん(15)も「善光寺は、家族も近所の人も
みんなが大事にしているのに、なぜこんなことをするのか」と困惑していた。
文化庁によると、昨年度までの過去3年間で国宝・重要文化財が落書きや破損の被害を受けた
とする、所有者からの届け出は計20件で、年々増加傾向。読売新聞の全国調査でも、昨年
までの過去5年間に計45件のいたずら被害があり、対象の8割は屋外の建造物で、落書きが
計24件と最も多い。
奈良県の東大寺でも、防犯カメラの設置や24時間体制の巡回などの対策を講じているが、敷地が
広大なため「完全に防ぐのは難しい」(同寺職員)という。
一方、長野市内では商店街の鉢植えから花が盗まれる被害が相次いでいる。長野銀座商店街
振興組合では今月7日に、善光寺近くの商店街沿いに、大型の鉢植え80個などを設置した。
しかし、これまでにアジサイ14株が盗まれ、植え直しても、また盗まれるというイタチごっこの
状態という。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080420-00000040-yom-soci 67歳になっても定年にならない会社に就職したいものですね(^^)