【依頼スレ 52】
発光は注意そらすオトリ
ホタルイカの発光は外敵の注意をそらすためのオトリ−。
ホタルイカの発光について研究している魚津水族館(魚津市)の稲村修学芸員(50)は、
ホタルイカの腕発光の主目的について通説の「威嚇」より「光を使ったオトリ」の可能性が高いとする
論文を四月一日発行の「月間海洋 総特集富山湾研究−キトキト−」に発表した。
ホタルイカには腕発光、皮膚発光、眼発光の三種類があり、最も強く光るのが腕発光。
二本ある第四腕に各三個ずつ発光器を持っている。腕発光については「敵を威嚇して自分の身を守るのが主目的」とした
威嚇説がこれまでの通説だった。稲村学芸員は、暗室の水槽での発光実験で、
ホタルイカが外部の刺激により腕発光する場合よりも外部の刺激から逃げる際に発光する場合の方が多いことに着目。
観察実験を繰り返した結果、ホタルイカは露出した状態の第四腕の発光器を、
刺激を受けて発光した直後には光を遮断する黒色色素で覆った状態にして逃げることが分かった。
黒色色素の収縮で、再び発光器が露出するのに五分四十秒から八分四十秒間かかった。
この結果から、ホタルイカは発光器を強く光らせた直後は、光を遮断したまま外敵から逃げる習性があることが判明。
光で外敵を威嚇して退けるというよりは、外敵の注意を光に向けるオトリとしての役割の方が大きいと推測できるという。
稲村学芸員は「光を消して逃げることこそが重要なのではないか」と話している。
水族館では五月二十五日までの日曜、祝日にホタルイカの腕発光が見られる発光実験を行っており、
係員が今回の研究についても紹介している。
そ〜す
http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20080418/CK2008041802004602.html がぞう
http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20080418/images/PK2008041802104652_size0.jpg