社会保険庁は10日、国民年金の保険料未納者の実態などを調べた「2005年国民
年金被保険者実態調査」を社会保険事業運営評議会に提出した。
国民年金加入者約1896万3000人のうち、保険料の未納者は約481万900
0人と、前回の02年調査より約155万2000人増加した。社保庁は「年金記録に
関する相次ぐ不祥事が納付率に影響したのではないか」と分析している。
世帯収入別の納付状況では、世帯所得「1000万円以上」の1割超にあたる11・
1%が未納者だった。「500万円〜1000万円未満」は17・3%、「200万円
〜500万円未満」は26・0%、「200万円未満」は28・6%、「所得なし」で
は25・9%が未納者だった。ほぼすべての所得区分で、前回調査より未納者の割合が
増加した。
未納者に保険料を払わない理由を聞いたところ、「保険料が高い」は、世帯所得10
00万円以上でも54・8%とトップだった。他の所得区分も保険料の高さを理由に挙
げた割合が約74〜57%と最も高かった。
社保庁は08年度の国民年金保険料の納付率の目標を、07年度に続いて「80%」
とする「社会保険事業計画」も同時に提出した。07年12月末までの納付率は62・
6%で、07年度の目標達成は絶望的となっている。
■ソース(読売新聞)(3月10日20時39分)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080310-OYT1T00549.htm