愛知県半田市の半田拘置支所内で、受刑者らと「格闘技」と称して
殴り合いをしたなどとして、名古屋拘置所は7日、
同支所の香月亨一職員(40)を懲戒免職処分としたほか、
監督責任などを問い、上原浩支所長(53)を減給100分の10(1カ月)とした。
香月職員は約1年半の間に70回以上「試合」をしており、
「意思疎通を図りたかった」などと話しているという。
同拘置所は今後、特別公務員暴行陵虐容疑での刑事告発も検討する。
同拘置所によると、香月職員は同支所の刑務官だった
2005年9月上旬ごろから昨年2月にかけ、
夜間勤務中に受刑者の居室の鍵を無断で持ち出し開けた上、
20代から30代の男性受刑者7人に空手の試合を申し込み、
殴り合いや関節技の掛け合いをした。
一緒にトランプなどのゲームにも興じ、
負けた際には罰として殴ったり、ペンの先端部で頭を多数回突いたりした。
また、「夜勤明け後、早く帰りたい」との理由で、内規に反して夜間に複数回入浴させていた。
菓子やコーヒーの差し入れのほか、昨年2月には「試合」をした受刑者が痛みを訴えたため、
睡眠薬30錠も不正に渡したという。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008030700833