「中国は大変貧しく、余っているのは女性だけ。お望みなら(米国に)1000万人行かせますよ」−。
中国建国の父、故毛沢東主席が1973年にキッシンジャー米大統領補佐官(当時)と会談した際、
ジョークでこう語っていたことがこのほど刊行された米国の外交史料集で明らかになった。
このほど機密指定を解除された外交文書によると、当時80歳だった毛主席は
73年2月17日、米中国交正常化を視野に北京を訪問したキッシンジャー氏を
自宅に招き会談した際、「中国女性を米国に送ることから両国の貿易を始めてはどうか」と
ジョークを飛ばした、とAFP通信が報じた。同席した周恩来首相や毛主席にめいに当たる
王海栄外務次官も爆笑したという。
これに対し、当時ニクソン政権で安全保障担当の補佐官を務めていたキッシンジャー氏は、
「米国は(中国女性に対する)輸入枠や関税障壁を設けていない」と受け答え、
会談場は笑いの渦に包まれたという。
毛主席は「中国人女性を1000万人ほど米国に送れば、米国も中国のように
人口爆発を経験することになる」などと冗談を続けたが、同席した王外務次官から
「その話が伝われば人民が怒りますよ」と軽くたしなめられた。そこにキッシンジャー氏が
「記者会見で話しますよ」と切り返すと、毛主席は
「天国からもう招待状が届いているので怖くなんかない」と答えたという。
毛主席は3年後の76年に死去し、米中両国は79年に国交正常化を果たした。
北京=朴勝俊(パク・スンジュン)特派員
http://www.chosunonline.com/article/20080215000044