天体観測所を持つ福岡県星野村の財団法人「星のふるさと」は、星についての知識や魅力を広く伝える
「星空案内人」の資格認定講座を5月下旬から開講する。「星のソムリエ」の愛称で呼ばれる資格。同様の
講座は全国約10カ所で行われているが、財団によると九州では初めてだという。
この認定制度は山形大理学部(山形市)などが運営する地元天文台が2003年に全国に先駆けて始めた。
その後、同大の呼び掛けもあり、他のプラネタリウム施設や大学など約10カ所で発足。各地で星の
ソムリエが生まれているという。
同財団の講座では九州大理学研究院物理学部門の山岡均助教(粒子宇宙論)らが講師役を務める予定。
受講生は星座の成り立ちや神話などの知識、雑学を幅広く学ぶ。実際に星空を観測し、財団が運営する
同村の天体観測所「星の文化館」の反射望遠鏡(口径65センチ)の操作方法も習う。
講座は有料で秋期を含め年2回。各8回前後開く。一定単位を取得すれば準ソムリエに認定。さらに、
望遠鏡の操作技術や入館者を案内するコミュニケーション能力などをみる実技試験に合格すれば、
正資格が与えられる。3月中旬から希望者を約30人募る。
資格を得た人のうち希望者には、同館で開く観望会の案内人としても活動してもらう。財団の土谷重幸
専務理事は「九州各地の天文台やプラネタリウムと連携し、新たな天文ファンを掘り起こしたい」と話している。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/culture/20080218/20080218_001.shtml 星空案内人資格認定制度(山形大学ページ内)
http://ksirius.kj.yamagata-u.ac.jp/yao/ann/